NEM(ネム)に実装されるカタパルトの詳細【2018年リリース予定】

nem/mijinカタパルト

 

ついにカタパルトが「mijin」で始動しました!そして、2018年NEM(パブリックブロックチェーン)にも実装予定だそうです。これはCOMSAのホワイトペーパーにも記載されていましたね。

 

COMSAホワイトペーパーの抜粋

 

JAVAから、高いパフォーマンスを誇るC++に書きなおされたカタパルトですが「どんな内容なのか」をご存じでない方も多いと思います。

 

今回は、実装されたカタパルトの内容をまとめてみましたので、ご覧ください。

カタパルト(Catapult)とは?


【1】APIサーバーとチェーンの完全分離

APIサーバーと分離する事で、将来的にバージョンアップを行うのが楽になります。

 

様々なAPIの開発効率を大幅に上げる事になります。


【2】APIサーバーにNoSQLデータベースを採用

NoSQLについてWikipediaから冒頭の説明文を引用します。

『NoSQL(一般に "Not only SQL" と解釈される)とは、関係データベース管理システム (RDBMS) 以外 のデータベース管理システムを指す おおまかな分類語 である。関係データベースを杓子定規に適用してきた長い歴史を打破し、それ以外の構造のデータベースの利用・発展を促進させようとする 運動の標語 としての意味合いを持つ。』

 

NoSQLは非RDBMSの総称で、増え続けるデータを永続的に保持し、かつ効率的にアクセスするための手段として考えられています。

 

要するに「シンプルで応答が早く、大量集計、大量更新が可能となる」こんな感じのイメージで問題ないかと思います。それによって、シングルノードのNoSQLを実装したAPIサーバーからの利用でも、月間若干数十万円の環境で、秒間数千以上のトランザクションを処理する環境を構築可能となったようです。

 

どれくらい早くなるのかと言うと、1秒に最大4000件ものトランザクション処理を行うことができるようです。

 

参考までに他の仮想通貨の処理能力と比較してみました。

  • ビットコイン:7件/秒
  • イーサリアム:15件/秒
  • リップル:1000件/秒
  • mijin:4000件/秒

※毎秒4000件は世界一のユーザー数を誇るクレジット会社「VISA」のスループットに匹敵する早さです。


【3】3レイヤーまでのマルチシグを実装し、稟議プロセスなどをそのままチェーン上で実現

 

一つのアドレスで3つまで秘密鍵を取得できるようです。

何ができるかと言うと、こちらから送信をしなくても、秘密鍵を配布した相手から引落しの申請があれば、それを承認するだけで支払いが可能になります。

 

例えば、公共料金の銀行引き落としをイメージしてください。

第三者から引落しの申請が有った場合に、申請をスマホで承認するだけで、こちらから送信する必要もありません。

 

マルチシグの仕組み

 

また、会社のウォレットへ社員が直接経費精算の申請をあげることもできます。

経費申請を管理者が承認すれば、経費の振り込み手続きを行うことなく、精算が可能です。


【4】マルチシグで、複数のトランザクションを同時に処理できる「Aggregate Transactions」を新規に実装し、第三者のエスクロー無しに取引の執行が可能

COMSAのホワイトペーパーを抜粋すると「基本的には複数のトランザクションを一つのセットとしてとりまとめて、該当する当事者のマルチシグが完結した場合に、その全てを"同時"に決済できる機能である」と、記載されています。

アグリゲートトランザクションの仕組み

ようするに...

 

何建ての通貨でもあっても、相手がどんな通貨で支払おうとも、mijinがエクスフローサービスの代わりになることによって簡単に安全に取引ができるということ

 

これは個人間でも可能ですし、取引所に導入すればとてもスムーズな取引が可能になります。


【5】テストの終了後、近日のオープンソース化とデュアルライセンスによる販売開始を予定

ざっくりなので、一概には言えませんが、テレグラムの朝山社長の発言からするに、β版のテストが終了した時には「Aggregate Transaction」はnanowalletで使えるようにする(予定)ということだと思います。

 

また、秒間数千以上のトランザクション処理が可能な、カタパルトを搭載した「mijin」を「月間数十万円でライセンス販売するよ」という事だと思います。

 

mijinの概要はこちらをご覧ください。


【6】金融機関に特化した仕様となる

以下が、NEMに拡張される機能です。

  • ビルトインのメッセージングソリューション。
  • プロセス駆動、あるいは手動でアクティベートされるトランザクション機能。必要に応じて多重認証を必要とするようにすることが可能。
  • 単一のブロックチェーン上における、複数の対応アセットを持つ複数台帳の管理
  • 全アカウントが複数台帳上で複数アセットを持ち、従って銀行の提供するあらゆるサービス用に用いることが可能である。例えば一つのアカウントで米ドル、ユーロ、ポンド、金、金利スワップ、投資信託などを持つことができる。もちろんそれぞれトランザクションとバランスシートの履歴を保持した状態で、である。
  • 全アカウントは金融機関によるコントロールの元に置くことができる。これによりコンプライアンスの適用とマネーロンダリング対策として、トランザクションのマネージメントが可能になる。
  • アカウントの凍結。
  • 説明責任を果たしつつ、監査証跡可能なトランザクションの取り消し。

つまり、NEMは非中央集権でありながら、発行するアセットは中央集権的でトランザクションからアカウントまで完全にコントロールする事ができるということです。

 

カタパルトの実装によりNEMは、金融機関が長期に渡って中核業務のプラットフォームの基礎として使用できる強力でカスタマイズ性の高いブロックチェーンテクノロジーを提供できるようになるのです。

NEMの将来性については下記記事をご覧ください。


NEMが購入できる取引所

 

NEMを取り扱っている取引所は国内に2社「コインチェック」と「Zaif(ザイフ)」です。コインチェックは販売所ですから、取引所のある「Zaif(ザイフ)」で購入した方が安く購入できます。

 

しかし、NEMだけではなく分散投資をするのであれば、コインチェックも合わせて登録しておくと便利です。

  • Zaif(取引所)
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